『麩』は大和朝の時代に中国から禅僧の手によって伝わったといわれ、奈良時代(710~794年)頃から日本でも作られるようになりました。当時は小麦粉を水で練り、餅状の固まりにして茹でるだけでしたが、後に水で洗うと良質のタンパク質を取り出せることが発見され現在の生麩が誕生しました。更に後年になると保存が利く焼麩が作られるようになり、日本全国の食卓でおなじみの食品となったわけです。また、生麩のもちもちとした食感はさまざまなお料理やお菓子などにも手広く利用され、近年はその低カロリーさにも注目が集まっています。